OEM会社に初めて問い合わせるとき、「何をどこまで決めていればいいのか」がわからず、なかなか一歩を踏み出せないというご相談をいただくことがあります。
結論から言えば、すべてが決まっている必要はありません。ただし、以下の5つの情報があるだけで、OEM会社からの最初の提案の精度とスピードは大きく変わります。
①作りたいアイテム
ジャケット、パンツ、カットソー、ポンチョなど。具体的なデザインが固まっていなくても、「こういうカテゴリのアイテムを作りたい」という方向性があれば十分です。参考にしたい製品の画像があると、より具体的なやり取りが可能になります。
アイテムが決まることで、使用する素材の方向性、対応可能な工場の選定、おおよそのコスト感が見えてきます。
②素材の方向性
「防水素材」「吸汗速乾」「ストレッチ性が欲しい」「コットンのような風合いがいい」など、求める機能や質感の方向性です。具体的な素材名や品番がなくても問題ありません。
用途やターゲットをお伝えいただければ、OEM会社側から素材の提案を行うことができます。特に、素材の提案力を持つOEM会社であれば、この段階でのヒアリングを最も重視しています。
③想定数量
1型あたりの発注数量の目安です。「まだ決まっていない」という場合でも、大まかな規模感(数十着なのか、数百着なのか、数千着なのか)がわかると、対応可能な生産方法の方向性が見えてきます。
数量によって、生地の手配ルート、工場の選定、副資材の選び方がすべて変わります。OEM会社が「対応可能です」と即答できるかどうかも、この数量の情報次第です。
④販売予定時期
いつ頃の販売を想定しているか。この情報は多くの方が後回しにしがちですが、実は最も重要な情報の一つです。
素材の手配方法は販売時期から逆算して決まります。販売時期に余裕があればキバタから生地を作るルートが取れますが、時期が迫っていれば既成生地の活用が前提になります。大まかなシーズン(春夏向けか秋冬向けか)だけでも伝えられると、スケジュールの方向性を提案できます。
早い段階で販売時期を共有していただくほど、素材の選択肢は広がります。
⑤販売価格帯のイメージ
上代(販売予定価格)の目安です。「5,000円程度のTシャツ」と「15,000円のジャケット」では、使用できる素材も加工もまったく異なります。
価格帯が決まっていれば、OEM会社はその上代から逆算した原価の中で、最大限の品質を出すための素材・仕様を提案できます。未定の場合は「未定」とお伝えいただければ、複数の価格帯での選択肢をお見せすることも可能です。
「すべて未定」でも相談はできる
5つの情報がすべて未定という状態でも、OEM会社への相談自体は可能です。ただし、情報が少ないほど、最初の提案は概論的な内容にならざるを得ません。
逆に言えば、これらの情報が揃っているほど、OEM会社の提案はより具体的で実務に近いものになります。初回の問い合わせの段階で完璧に揃えている必要はありませんが、わかっている範囲で記入いただくだけで、やり取りの効率が大きく向上します。
まとめ
OEM会社に相談する前に、5つの情報(アイテム、素材の方向性、数量、販売時期、価格帯)を整理しておくことで、最初の提案の精度とスピードが変わります。すべてが確定している必要はありません。わかる範囲で構いませんので、お問い合わせ時にお伝えください。
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