合繊ジャケットの素材選定で、商品の違いの伝え方と量産条件を整理したい生産担当者・デザイナーの方へ。
この事例の判断ポイント
- 量産を先に確認:素材・副資材の発注ミニマムを整理し、サンプル製作後に量産できる発注計画を検討しました。
- 比較した選択肢:素材ブランドの認知度、機能性、見た目・風合いという切り口を、販売チャネルと価格帯に照らして比較しました。
- 当社の対応範囲:発注計画の整理と素材提案を行い、クライアントの企画・販売方針に合う素材の絞り込みを支援しました。
以下は本案件での検討内容です。同様の素材や仕様でも、発注数量・手配条件・納期により対応方法は変わります。
ご要望
合繊素材を使用したフルジップ・ジャケットで、消費者にわかりやすい差別化を図りたい。
課題
「差別化」と一口に言っても、素材面での差別化には複数のアプローチがあり、それぞれにコストやミニマムの条件が異なります。クライアントの販売チャネルや価格帯に合った差別化の方法を選定する必要がありました。
当社のご提案
まず発注計画の作成からスタートしました。素材と副資材にはそれぞれ発注ミニマムがあり、サンプルを作成しても量産できなければ意味がないため、ここを最初に整理しています。
素材面では、以下の3つのアプローチをご提案しました。
① 知名度のある素材ブランドの採用: 素材ブランドのタグやピスネームを製品に付けることで、消費者にわかりやすい訴求ができます。素材自体の機能性に加えて、ブランドの認知度が販売促進に寄与します。
② 同等以上の機能を持つ素材の採用: 知名度のある素材と同程度、またはそれ以上の機能を持つ素材を提案。クライアント社内で設けた基準をクリアした素材に、オリジナルのファンクションタグを付けて販売する方法です。
③ 見た目・感触で差別化する素材の採用: 機能性の訴求はしないが、一見して変わった素材感や風合いで差別化を図る方法です。
これらの提案の中から、クライアントの企画・販売方針に合った素材をピックアップいただきました。また、クライアントが元々採用を決めていた素材に対して、メリットになりそうな代替素材をご提案し、採用いただいたケースもあります。
ポイント
素材の差別化は「良い素材を使えばいい」という話ではなく、クライアントの売り場と販売価格帯を理解した上で、どのアプローチが最も効果的かを一緒に考えることが重要です。